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2009.02.2800:27

「青の魔性」

青の魔性 (1977年) (新潮文庫)青の魔性 (1977年) (新潮文庫)
(1977/01)
森村 誠一

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森村誠一。
前から気になっていたロリータ小説です。
けれど、なにか期待したほどじゃなかった、、という印象。
個人的には、少女がアスペルガー症候群で、かつ、呪いをかけたりする超能力を持っているという設定があんまり好きじゃなかったかも。
魔力を秘めた近寄りがたいガラスのような少女、という感じはよく出ているけれど、呪いをかけるのはちょっといただけないなぁ。。
けれど、そういう普通と違った不思議な少女にとりつかれるように魅入られてしまうのは、よく分かるかも。
読んでいて、恭子のキャラが綾波レイにダブってきました。似ている、似ている。「青の魔性」まさにレイだ・・
小中学校通してネクラーだったnekrasovaとしては、あかるく元気な女の子じゃなくて、暗く陰のあるちょっと不気味なキャラクターに親近感を感じます。

ところで、この小説、主人公の小学校教師が、恭子の母親と肉体関係をもつというところが、なんだかちょっといかにもで・・生々しくて。「すぐ食べられる」体が目の前にって・・;;

恭子が先生のことがほんのり好きで、「先生も遠足にいかないで」と訴えるところが切なくて良いです。「なにいってんだよ(笑)」的に先生が恭子のほっぺたをつん、とつつくところも良いです。これぞプラトニックロリータ・・
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2009.02.2500:32

「マイ・ガール」

マイ・ガール [DVD]マイ・ガール [DVD]
(2006/06/17)
アンナ・クラムスキーマコーレー・カルキン

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★★★★★

まだ幼い、少年少女の友情。
ふたりが自転車で遊びに行く風景、木登りしている風景・・何かものすごく懐かしくて、心が休まりました。思春期より少し前の、一番ピュアで頑是無い時代。
けれども、、主人公ベーダは初潮を迎え、親友のトーマスの死を経験する。好きだった男性教師に「愛している」と告白するが、彼にはすでに恋人がいるという現実を目の当たりにする。トーマスの死は嵐のようなカタルシスをベーダの人生に与え、それをベーダは乗り越えていく。・・

ベーダを演じるアンナ・クラムスキーと、トーマスを演じるマコーレー・カルキン、名演です。
棺桶の中のトーマスを見てベーダが「木に登れないのね、彼はメガネがないと何も見えない、メガネをかけさせてあげて!」と言うシーンで思わず涙してしまいました。
私は映画で泣いたのはこれが初めてです。
(私もものすごい近眼で、メガネがなくて何も出来なくて、情けない思いをしたことがあったので、すごく共感してしまったのです。)

アンナ・クラムスキー、微妙な年頃がとてもいい感じ。初潮を迎えるにはまだちょっと幼い・・まだ10歳ぐらいにしか見えないですが、大きな美しい目の表情や、不遜な唇の形に・・将来妖艶な美女になる片鱗を見て取れます。
ぐっと眉を深めた気が強い表情が良い。
今はいったいどんなふうになっているのだろう。

お父さん役のダン・エイクロイド、優しい包容力あるお父さんぶりが素敵です。ベーダとふたりでいるところを見て、(ああ私も、ベーダになって、こんな人をdaddyと呼んでみたい・・おんぶとかだっことかされたい・・)と思ってしまいました;(nekrasova実はオジコンです)

もう一度見たい映画。
とくに、アンナ・クラムスキーのクルクル変わる表情をもっとよく見てみたい。
角度によって輝きを変える猫目石みたいな少女。
2009.02.2323:42

「あきらめ」

図書館で借りた「田村俊子作品集1」に収録。
百合文学・・で検索していて知った作品です。

文語体をあまり読み慣れない私にとっては、ひとつひとつの情景を読み込むのはなかなか骨が折れたので、ざっと・・通読してみた感じ。

思った以上に、濃い・・!

他の部分はいかにも純文学らしくて格調高いにもかかわらず、
主人公の富枝と、美人の染子のシーンが、少女百合漫画チックなのが、なかなかミスマッチで・・
ふたりのシーンが出てくるところだけ特に、熱心に読み耽ってしまいました。

・・あと、主人公の兄の緑紫って人の、主人公の妹(義理の)・貴枝に対するロリコンぶりにも、おぉ・・!?と目を見開きながら読んでしまいました。
この15歳の妹というのがまた、妖艶なロリータ美少女らしくて、読みながらほくほくしてしまいます。
それにしても緑紫、37歳といういい年で、奥さんも持ちながら、少女に手を出そうと毎日のように誘惑しにやってくる様子には呆れてしまいます。
貴枝と二人きりになると、暗い道に連れて行って「頬を吸ったり」するらしい。げげ・・

主人公・富枝のキャラクターが好きです。男勝りの凛とした素敵な人。
一度も男関係が出てこないところがまたいいです。染子ひとすじ・・ (というか、染子のほうが入れ込んでいる感じですが)

そんな二人を見ていて、百合というのもなかなかいいなぁ・・と憬れるソワでした。
ソワも、高校時代(女子校)は、同性の美しい先輩や後輩に憬れたものでしたが、、
最近あまりそういう経験をしないようになってしまいました。
ソワが関心をなくしたのではなく、なんだか、あまり美しい人に接する機会がないからです。
出会いたいなぁ・・


・・岩波文庫でもでているらしい。
田村俊子はほかにも百合系のものを書いているそうで・・また機会があったら別のも読んでみたい。
あきらめ,木乃伊の口紅 他4篇 (岩波文庫 緑 112-1)
2009.02.1421:17

「隣の家の少女」

隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)
(1998/07)
ジャック ケッチャム

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★★★☆☆

早速読んでみました。あまり興味ないかも・・と思いながらも、・・深夜に読み始めたら止まらなくなり、そのまま一晩で読破。(あの読書障害はどこへやら・・)

その読後感は・・・最悪・・・
次の朝起きたときの精神状態は、今年入ってから下から二番目か三番目ぐらいの気分でした。
・・読むんじゃなかった・・

昨日書いたような、「少年の少女に対する好奇心」のような牧歌的な風景は、ほんの始めのほうだけで、その後は専ら残虐な暴力シーンばかり続きます。ゲンナリ・・
後半のほう、主人公デイヴィッドががんばるシーンあたりは、冒険ものらしい感じで、わくわくしながら、手に汗握りながら読み進められたので、★をひとつ追加。

スティーブン・キングは大絶賛しているようですが、・・私は、この作品、小説としてそんなにいい出来栄えというわけでもないと思う。

読み終わって、ふと思ったこと
・残酷シーンは多けれども、「メグ」の体がどうなっているか、ということや、「メグ」の顔の表情とか声の調子、などがあまりくわしく描写されていないので、なんだか実感がわかない。いや、描写されてはいるのだけど、あまり自然でない・・?

・「ルース」がなぜあんなに急に豹変してしまったのかが気になる。「ルース」の描写も微妙で、いまいちその像がぴんとこない。

・「メグ」の描写もいまいちで、目の前にその少女の姿が浮かんでこない。もっと、彼女の魅力とか容姿を書き込んだほうが、感情移入できたかも。

・そもそも、なんで「メグ」があんな暴力を受けなければならなかったのかが、全然実感できないまま終わった。

まぁ、小説なんてそんなものなのか・・
私は基本的にフィクションはほとんど読まないで来たので、純粋なエンターテイメントとして小説を読む人とは、違った感想を持つのかもしれない。
そこに何らかの真実、、がない限り、その書物を信用することができないのが性分らしい。

けれど、これを読んで、世の中に起こっている悲惨なことや不条理なこと、ぞっとするようなことに、もっと目を向ける必要がある・・ということを知らされたので、読んでよかったのかもしれない。
きれいなものや美しいものだけ見ているわけにもいかないから・・
ソワにはもう少しダークサイドを見る目が必要だ・・
2009.02.1401:39

「京野ことみの本 町の猫」「澪のように・・」

おととしの冬買ったもの・・
ですが、そのころは例の読書障害(?)が出ていて、字の部分が読めなかったので、・・今、引っぱり出してきて読んでいるのです。

「京野ことみの本 町の猫」
京野ことみの本―町の猫 (週刊プレイボーイ特別編集アイドルブック)京野ことみの本―町の猫 (週刊プレイボーイ特別編集アイドルブック)
(1997/06)
京野 ことみ

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★★★★★

すばらしい。
この人の生き方、文章、大きな拍手を送りたい。そして、いつまでも応援していたい。
前も一度レビュー書いたので二重になりますが・・やはり、感動したのでまた書いてしまった。
寝る前に星を眺めるのが好きだという京野さん。彼女の、世界と自分を見つめる目も、星の光のように
冴え冴えして、そして輝きつづけている。開けると玉手箱みたいに色とりどりの心・・
普通の女の子、だけど、なにかハンパじゃない。ものすごく強靭で生き生きしている。
私のまったく見たこともなかったような世界。
そんな京野ワールドに・・いつまでもいたかったけど、本は終わってしまった。
もっと彼女の言葉が聴きたい、今はどんなことを考えているんだろう・・?

「澪のように・・麻生澪写真集」
澪のように…―麻生澪写真集 (ベッピン文庫)澪のように…―麻生澪写真集 (ベッピン文庫)
(1987/09)
西田 幸樹

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★★★★★
麻生澪さん。一時期はまってました。(といっても、彼女の写真集orビデオは、入手困難で、この一冊しか手に入らず今に至る)
当時は、ソワの友達Tちゃんにちょっと似ているということで・・その柔和でセクシーな肢体をじっと眺めるのも、なんだかちょっと複雑な気分だったのですが・・
今、改めて見てみると、「Tちゃんにそんなにそっくりというわけでもなくない・・?」と、冷静な気分で眺めることができています。

この本にも、字が出てくるので、・・読みとばしたまま保管していたのでした。
(やはり、せっかく買ったものを文字だけ読まないでいるというのは、せっかくお弁当を買ったのに、赤飯に、付属の塩とごまをかけずに食べ終わってしまったような、・・不全感が残るというものです。なんか例が変か;)
今こうして存分読んで楽しめて、満足です。・・赤飯はなくなってしまうけれど、写真集の場合は、写真も文ももう一度一緒に楽しめるから、喜びもひとしおというものです。(もう赤飯はいいって;)

麻生澪さんの文章。
意外に、書くのね・・!?・・私ならこんなに書けない。
だれか別のライターじゃなく、彼女自身の言葉が、写真と一緒に読める・・というのがなんだか新鮮な味わい。彼女がとても近くに感じられる。読み手としては嬉しい限り。
恋のこと、男性のこと、自分自身のこと・・
ソワのあんまり知らない世界。こんな世界に住んでいる人なんだ。
女の子、というより、女の人。
もちろん、19歳という年齢もあり、まだ少女っぽい面影もあるけれど、
澪さんはなんだかびっくりするぐらい艶っぽく大人っぽく見える。

写真もとてもいいです。西田幸樹、よく聞く名前ですが、いい腕前です。澪さんのふわふわーっ、ポウッ・・とした、かぎりない女性らしさ、魔性、豊かな美しい髪の毛をよく捉えています。
こういう人は、男性の永遠の憧れなんだろうな・・
2009.02.1400:46

gogo to the library!

またしても本です。

あんなに読書嫌いだった私が、、いったいどういう風の吹き回しか・・?

・・今日は、「隣の家の少女」という小説を借りてきました。
amazonで散歩していたときに見かけ、ちょっと気になったのでメモしていたものでした。

さっそく、ちょっと読んでみたのですが・・
the violence....血・・傷・・欲情・・
う~~む。。
「隣の家の少女」の題名から、映画「隣の少女」的なイメージをもっていたのですが、大間違いだった・・
(nekrasovaは、ハードコアとかSMみたいなものが大の苦手です。感性が合わない・・)

ぱらぱら見た感じ、この小説、どうやら、「思春期少年の、少女に対する憬れ」をテーマにしているらしい。少女が主体というより、少女を見る少年の目が中心になっているようだ。(あんまり興味ないかも・・;)

二冊目は、「田村俊子全集1」。古いです。「百合もの」らしいです。
ネットで検索していて、「おすすめ百合文学」みたいな感じで紹介されていたので、気になっていました。
ちらちらっと見た感じ、少女二人がどっぷり主人公になっている模様。うーむ、こっちのほうは楽しみだ・・
映画「ひなぎく」に代表されるような、「ふたり少女世界」というものにズッポリはまり込んでみたいソワです。(実践となると面倒くさそうだから、いまのところはあくまでも脳内で・・)

・・それにしても近所の某図書館は使えないなぁ・・10冊ぐらい検索したのに、ほとんど他館所蔵だもの・・
2009.02.1222:38

「サッフォー 詩と生涯」

今日は、出先で思いがけない空き時間が出来てしまったので、その駅近くにある図書館で、気になっていた本のサーチをして時間をつぶしていました。
「世界の「美女と悪女」がよくわかる本」に載っていた、サッフォーのことが非常に気になっており、その詩をぜひとも読んでみたかったので、さっそく調べてみた。

沓掛良彦著「サッフォー 詩と生涯」
サッフォー―詩と生涯サッフォー―詩と生涯
(1988/11)
沓掛 良彦

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★★★★☆
前半はサッフォーの詩の日本語訳とその注釈、後半はサッフォーの伝記。

詩のほうは、ぱらぱらと拾い読みした感じだと、思ったほど過激な内容ではなく、雅やかで上品な、昔の詩らしい感じ・・これのどこにそれほどの少女愛が・・?まぁ、それっぽい言葉はあるけど・・みたいな。
けれど、目を通しながら、あぁきっと、原文で読んだらもっといろんなことがわかるのかもしれない、もっと衝撃的なのかもしれない・・と、もどかしい気分に。日本語の文語調がみやびすぎて、雰囲気がダイレクトに伝わってこないというか。・・
(あとでネットで調べると、「沓掛さんの訳が格調高すぎて、読むのに難儀した。新しい世代の訳が出てほしい」という意見もありました。結構同感です)
いっそ大学の図書館へ行って、原文を自分でも読んでみようか・・という気にもなりましたが、そんなに暇というわけでもない、微妙な位置。

次に注釈のほうも、詩と照らし合わせて読んでみました。
こっちのほうは、いろんな面白いものがたくさん転がっている森で、かなり満足。
これを読みながら詩をもう一度見直してみると、「そんな意味やったのか!」「そ、そんな・・(恥)」と、新たな感動が得られ。
サッフォーが少女愛主義者だ・・といわれるのも、よく納得できました。たしかにこれはちょっと異色の、ある怪しい世界だ・・けれど、破廉恥なとか厭らしい感じは全然なく、むしろ、サッフォーの、美しいもの達への目のくらむような憧れと愛情に満ちている・・

伝記のほうは、サッフォーその人についてのところと、レズビアニズムについての、気になるところだけ読んでみた。
読んでいて、どうもやはり、レズビアニズム(肉体も伴った)については、歴代の解釈者も沓掛さん自身も、あまり理解がないというか、あまり肯定的な感情を持っていないな・・という感じがずっと付きまとい。「そうじゃないって、少女を愛するっていうのはそんな心じゃないよ・・!もっと、こうで、こんなで・・」と、叫びたいようなもどかしさに駆られながら読んでいました。
解釈者たちは、サッフォーを、放縦で破廉恥な同性愛者・・という汚名から救うべく、彼女の愛はどこまでも精神的な高尚なものだ・・的な解釈をして擁護しているのですが、・・私から見ると、肉体的なものも含む愛がどうしてそんなに悪いものなのか?別にそれでもいいじゃない?という感じ。
・・やはり、女性と男性の世界の違いなのか・・
私には、美しい少女を愛でて歌を詠んだサッフォーの気持ちが、よくわかるけれどなぁ。

・・印象に残ったのが、
・サッフォー自身の姿は、ものすごく美しかったというわけではなかった、というくだりと、
・レスボス島は美女の産地として有名で、美人コンテストも開かれていたほど
というところ。

サッフォーの容姿について「背は低く、色が黒く、きわめて醜かった」という資料もあるらしい。(けれど他方で、魅力的な女性だったという資料もあるらしいので、なんともいえないようだ。まぁ少なくとも、万人の認めるような美女ではなかったというのは確かそうだ。)
そんなサッフォーが、美しい少女に対して強い憧れを持つというのは、わりと自然な流れなんじゃないかと思う。(nekrasovaも、自分がものすごい美人であったら、美少女おたくをやっていないと思う。自分の美しさを鏡に映して愛でたい・・ところを、なかなかそうはいかないので、別の美しい人を眺めてそれを満たす・・というのは、女性の心理としてはわりと普通なんじゃないかと思う。まぁ、あくまでも自分にこだわって、精一杯かわいくなろうと努力するタイプの人もいますが・・)

そして、ギリシャ屈指の美女の産地・・まわりはどこを見渡しても、美女・美少女だらけ・・そして、南国の自由で開放的な土地柄、女子だけの学校・・
そんなところに住んでいたら、サッフォーでなくても、そっちの世界へ足を踏み入れてしまうのは必然的ではないか・・?
nekrasovaは高校は女子校だったのですが、そこでも、どことなく、アンダーグラウンドでは怪しいものが流れている感じがありました。実際、nekrasova自身の源流もそこにありますし・・
(まぁ、このことは語ると長くなるので、また次の機会にします。)

というわけで、サッフォーそして少女愛への興味は、衰えることなく、むしろますます深まったのでした。
プロフィール

nekrasova

Author:nekrasova

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